傷がついて音が飛んでしまうレコードがその曲とは別の解釈を与えてしまったような…。
「SKIP」は小林丈人、戸谷森、忽滑谷昭太郎の3名の美術家による自費出版不定期誌です。 従来からある分野、立場、年代という垣根を超え、芸術に関わるすべてを取り扱い、今あ る限りのそれぞれの立場から可能性をできるだけたくさん見つけて発信していきます。
ただ一つの目的を目指すのではなく常に揺れ動く可能性がある状況を作り続けるこ
と、安定に陥るのではなく変化し続けること。(小林)
価値観が多様化する世界の恩恵を感じるとともに難しさと情報が通り過ぎていくあ
まりの早さに戸惑ってもいる。ここでは、もう少しゆっくりと私たちなりの方法で
考えてみたい。(戸谷)
3人の作り手各々の作品と分けることなく関わってくる(はみ出てくる)考えが、
やり取りの中で変化し炙り出されることを感じてもらいたい。それは、見ることの
能動性について触れるものになるだろう。(忽滑谷)